いやね、ブログを放置してた八年間の間、西日本のあちこちを原付で走り回ってたわけですよ。
本来なら過去から順繰りにレポを上げていくべきなんでしょうが、写真撮ってなかったりルートが思い出せなかったりで色々とあやふやなので、とりあえず最近のツーリングから遡る形で書いていこうと思います。
あ、ちなみに更新途絶直後に原付乗り換えてます。

こちら、ヤマハのYB-1というバイクです。
ヴォーグちゃんも日常の足としては悪いバイクではなかったんですが、ちょっと遠出するとなると非力過ぎる&手がかかりすぎる子でしたので、ピストンシリンダーの動きがガタツキ始めたのを機に乗り換えました。
ちなみに納車時の走行距離は約3000km、そこから七年強乗って、現在は約75000km走っております。
経緯 さて、そんなYB-1さんでのツーリング。
今回は県外の人から秘境だの化外の地だのと呼ばれる、いわゆる「兵庫県の真ん中へん」を経由して、北西部の新温泉町まで行ってきました。
原付でも日帰り出来る距離ですし、なんなら鳥取方面へのツーリングでの通り道に使ったりもしてるので、個人的には目新しさはあまりないんですが、昨今のコロナ禍で県外に足を延ばすのは控えたい感じでしたし、かといって有馬だの城崎だのは人が多くて感染リスクも高そうだし……というわけで、普段はスルーするか精々公共浴場に立ち寄るか程度だった湯村温泉に宿を取って、周辺の人気のない山の中をうろちょろしようかなというのが今回の旅の趣旨でした。
ルート グーグルマップを埋め込もうと思ったんですが、ルート設定が上手く反映されないのでとりあえずリンクで誤魔化す方向でどうぞ。
但馬2020夏 基本的に原付なんざ非力なもんですし、交通量の多い幹線道路で流れに乗るのは厳しいものがありますので、可能な限り裏道を走ることにしております。特に長いトンネルは天敵ですので、必然的に旧道での峠越えが多くなる感じですね。
僕が住んでいる姫路から城崎やら新温泉町やらに向かうとなると、国道312号線(途中から国道9号線)がメインルートになります。この道は姫路市内~福崎までと、和田山~豊岡までの区間を除けばさほど交通量も多くないし、無理して避けるほどの道じゃないんですが、まあそれでもやっぱ空いてる方が良いよなというわけで、今回もフィーリングで脇道に逸れる感じで走っております。
出発 出発は8月9日の午前8時過ぎ。もうちょい早く出る予定だったんですが、出発時にリアサスのボルトが緩んでる事に気づいて締め直したり、ついでに他の箇所のボルトも増し締めしたりで時間を取られてこの時間になりました。気が急いてたおかげで写真は無し。
というか、このツーリングの時点ではレポを上げるつもりなんざさらさら無かったので、普段走り慣れてる道(姫路~生野)では写真なんて一枚も撮ってません。ルート的には
夢前川沿いの県道67号線を北上→中国道沿いを走って東の国道312号へ→国道312号を北上して神河町→県道8号に入って生野高原方面に抜ける→そこからまた国道312号線に復帰、という感じです。

9時20分、道の駅「フレッシュあさご」にて一休み。まだ開店前だったので自販機のコーヒーで一服した程度ですが、それにしても暑かった。走行中の方が全然マシ。かといって水分補給しないと死ねるし。
で、そこからしばらく国道312号線を走った後、朝来ICの交差点で左折し、一瞬だけ酷道429号線を経由して県道70号線へ。
休日でも車どころか人影を見かけることすら稀な道ですが、特に路面状況が悪いわけでも狭いわけでもなく、和田山の混雑を避けるにはうってつけの道です。だからといって飛ばしまくるのはアレですけどね。ネズミ捕り毎回見かけるし。
そこから西の大屋方面に向かい、途中で北上して国道9号線に合流。
山風先生の故郷たる養父市関宮からは県道87号及び県道267号を走ります。国道9号のしんどい区間(長い坂道&ループ橋&長いトンネル)を避けるためですが、離合が難しいくらい狭い場所が数か所あることを除けば、結構走ってて気持ちいい田舎の山道です。
そして道の駅「ハチ北」にて一休みし、最初の目的地へ。
但馬高原植物園
山の中のくねくね道をひたすら登った先にあるのがこちら、
但馬高原植物園です。
瀞川平という湿原地帯を中心に整備された自然植物園で、夏に涼を取るにはうってつけかなと思い訪問してみました。
まずはレストハウスで一休み。コロナ対策で入店制限がされており、店内はガラガラ……なのだけれど、入店待ちで入り口で行列作って待ってたら意味ないんじゃないか、お前ら順番待ちの記帳したなら一旦散れよ、とか思いつつ。しばらく売店やらなんやらで時間を潰して、ようやくの昼食です。

カツラの千年水豆腐膳。園内にある「カツラの千年水」という湧き水を使って作った特製のお豆腐と、但馬牛コロッケのセットです。
このお豆腐がね、もうびっくりするぐらい美味しいの。めっちゃ豆。もうほんと豆。醤油も薬味もいらないくらい濃厚な豆。超豆。正直ご飯が進む味ではないし、だからコロッケもついてるんだろうけど、それはさておきマジで豆。これは食べるべき。水が良いのか豆が良いのかは分からないけれど、ここまで美味しい豆腐は初めて食べましたよわたくし。

食後のコーヒー。こちらもカツラの千年水で淹れてるそうなのだけれど……うーん、普通。
ブラックで飲んでも普通、ミルク入れても普通。豆腐のクオリティと比べると、うーん。
なんだか拍子抜けしつつ園内へ。

入園料を支払ったらこちらのステッカーがもらえるので、服なり体なりに貼り付けて入園します。
園内はこんな感じ。




真夏で水量が少ない&植物が育ちまくりなせいか、あまり湿原っぽくないのが残念でしたが、下界よりはだいぶ涼しいし、森の香りも存分に堪能できていい感じ。
そしてなによりも、これ。

こーんな素晴らしい桟道を抜けた先にありますのが、

先ほど記した「カツラの千年水」でございます。

さっそく汲んで飲んでみたわけですが、ぶっちゃけ水の味がどーのと語れるほど肥えた舌をしていない僕でも「あ、これ美味いわ」と思えるレベルのお水でした。まろやかとか喉越しとかそんなんは知らん。単に喉が渇いてただけかもしれん。
そんなこんなで但馬高原植物園を楽しんだのち、次に向かったのはこちら。

瀞川氷ノ山林道の北端近く、ガレまくりのダートを登った先にある「はちまき展望台」。

この素晴らしい眺望よ。

燃費と耐久性重視のビジネスタイヤにダメージを与えまくってまで訪れた甲斐もあるってもんです。
ちなみにここから南に進む(むしろそちらから北上するのが普通のルートなのかも)と、全国でも珍しい1kmもの長さの直線ダートがありまして、それもあってこの林道は近隣のオフ車ライダーの定番スポット的な存在だったりします。
うん、次はオフロードタイヤ履いてこよう。
湯村温泉
展望台を後にして、こんな感じの棚田が広がる中を走り抜け、春来峠を越えて湯村温泉に到着。

gotoキャンペーンのおかげで普段は泊まるのを躊躇するレベルのお宿を選ぶことができました。
到着時にロビーでお抹茶と和菓子だぜ。

チェックイン後は宿の温泉で一汗流して温泉街の散策へ。

定番の荒湯。

公共浴場「薬師湯」。ここは何度か入ったことあるので今回はパス。
温泉むすめ。僕の推しは三朝歌蓮ちゃんですが、こちらの湯村千代ちゃんもかわゆす。
こんな感じで散策した後、一旦宿に戻って夕食。なお今回は朝食のみプランしか選べなかったので、夕食はコンビニ弁当でした。宿の中に居酒屋あるしそこで食べようかとも思ったんだけど、なんかおじさま方がハイテンションで騒いでらっしゃったのでちょっとアレかなあ、と。

夕食後は再び温泉街散策。
やっぱ温泉街は夜が良いですね。写真だと寂しい感じですが、実際のところは僕含め浴衣姿の旅行客がそこそこの人数歩いておりまして、下駄の鳴る音が風情を醸し出しておりました。

夜の湯村千代ちゃんをパチリ。

お宿に戻って再び入浴。
ちなみに今回宿泊したお宿は屋上に貸し切り露天風呂がございまして。
残念ながら眺望はイマイチですが、源泉かけ流し(ただし加水あり)のお湯を独り占めってのはなかなかの贅沢です。
そんなこんなで湯村温泉を堪能し、この日は就寝となりました。
二日目へ続く。